230.階段
グラウンドから部活の練習をしている声が聞こえる。
こことはそんなに離れていないはずなのにとても遠くから聞こえる。軽く意識が遠のいているのか
旧校舎である三号館の三階に俺はいた。物理室の奥、暗室の前で鍵を取りに行っている同級生二人を待っているのだ。
放課後、滅多に生徒が通らない場所なので廊下はとても静かだった。うわばきを履いた足を白い床に打ち下ろすとカツーンと音が響く。
一人で人を待つ時間は長く感じられるものだ。
それにしても少し遅くはないだろうか
新校舎より高い天井を見上げ、考える
鍵が見つからない、職員室に入れない、違う鍵を持って来てしまった事に途中で気付いた、友達に会った、先生につかまっている・・・
天井が低くなった気がした
その瞬間に俺は悟った。
あいつらは二階と三階の間にある捻じれた空間に紛れ込んでしまったのだ。
二階の上に、なおかつ三階の下にある外観は全く三階と同じ空間に
俺と同じく暗室の前の長椅子に座って俺を待っているのだ。
たまらなくおかしくなった。
そうか、その空間には普通偶然でないと入れないだろう。それならば俺はあいつらを助けに行かなければいけないのか?
俺が行かなければあいつらは一生その空間をさ迷い続けるのだろうか・・・ おかしくてたまらない!
それとも俺が捻じれた空間の只中に居るとでも言うのか?差し詰め此処は二,五階か
ああおかしい
廊下の向こうから話し声が聞こえた。
二階の上、三階の下。踊り場の向こうから生還した二人がやって来る
「ごめんごめん。遅くなっちまった。」
「ん、いや。さあ、部活をはじめようか」
目を留めたらそこは異世界ヘの入口
どうも。365themesで文はじめてみました。な、記念すべき第一作目です。
こういうアホな話すきなのでつらつら書いてみました。
普段からこんなことばかり考えてます。とかいうと引かれそうですね… うそですよ。…いや、本当ですけど。
なんか主人公は普通の人にしたかったのに私が段々壊れていくにつれて彼も崩壊してしまいました。わはは
おかしいね☆
文はどうにも書き慣れて無いので、至らない点も多いと思うのですが、ツッコミついでに感想頂けるとうれしいです。図々しい!
04/11/21//
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